夏の午後2009/08/05
このところ夏の暑気がゆるんで少し涼しい日々が続き空は曇りがちだったが、今日は実に爽やかな青空が広がっていた。久しぶりにそんな空をじっと見たせいか、私は空から目を下ろすとしばらくの間目が眩んで辺りが真っ暗に見えた。目を閉じると目蓋の裏側で青や緑のもやもやとしたものが蠢いて目が回るような気がした。風が弱いのか雲はほとんど動いていなかった。ただ時折ゆっくりと、きわめて緩慢に動いていた小さな雲が太陽を隠し、辺りを一瞬だけ薄い影が覆った。
午後になって友人宅に行くと夏になって急速にのびだした庭木が玄関に続く道を狭めていた。私はなんとなくいつもよりも体調がよく、暇だったので友人宅の物置にあった剪定鋏や鋸を見つけると、伸び放題の庭木を次々に切っていった。日差しは暑く、汗は滝のように流れて来たが、元来、田舎出身な私はこのような仕事が楽しくて、脚立に上ってもみじの枝を切ったり、絡み付いた藤の蔓を切ったりした。
夕方になり涼しくなるとデュークをつれてドッグランに出かけた。デュークは久しぶりに訪れるドッグランに興奮し通しで車が公園に近づくと、まだ着いてもいないのに車の中で駆け出してしまいそうな様子だった。いざドッグランに入ると我を忘れたように縦横無尽に駆け回り目を輝かせていた。
その後しばらくして入って来た二頭のジャックラッセルテリアが、ものすごい勢いでサッカーボールを追いかけ回していた。見ているとボールを頭で押して円を描くように走っているのだが、器用に自分の半身でボールが遠心力で外に出てしまわないよう抑えているのだった。私はすっかり感心してしまってじっと彼らの遊ぶ姿を見ていた。