神保町2008/12/10
先週、神保町に行きぶらぶらしていたら高価な本ばかりで、どうにも心もとない財布では購入する気にならなかったのだが、日が陰ってきて帰ろうと思った矢先、駅に向かう足が止まり、ある古書店の外に出された棚をじっと見つめていた。それは講談社文芸文庫が綺麗に揃えられた棚で、この文庫シリーズが好きな私は思わず足を止めてしまったのだった。沢山ある背表紙をじっと眺めて、そこから二冊を抜き出すと店内に入り会計をすませた。
帰りの地下鉄の中で私の心はウキウキしていた。二冊の文庫がやたら重く感じてそれが嬉しかった。神保町に行くとどちらを向いても宝物ばかりで結局何を買えばいいのか分からなくなってしまうのだが、本の方から呼びかけてくるような出会いがある。
今回買ったのは中村真一郎『死の影の下に』、小川国夫『試みの岸』