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面白かった本『ナポレオン フーシェ タレーラン』
著者 鹿島茂
最近はあまり本を読まずに過ごしていてのだけれど、久しぶりに一冊読み終えた。
いつの間にかナポレオンに感情移入してしまって、歴史上のことだからその結末は知ってしまっているのに、最後まで、この後どうなるのだろう、とページをめくる手が止まらなくて、分厚い本なのにあっという間に読み終えてしまった。
現在読書中 『モンテーニュ私記』
著者 保苅瑞穂
最近は出会いを感謝したくなるような本によく出会っているような気がして、そんな僥倖をとても嬉しく感じているのだが、先日見つけたこの本もとてもよい内容で、『モンテーニュ私記』というタイトルがさすように著者、保苅瑞穂さんのモンテーニュに対する私記なのだけれど、ある人物を語る場合その解釈は人それぞれで、けれど保苅瑞穂さんのモンテーニュに対する私記は読んでいてとてもしっくりと自分自身の中に収まっていく。
「(…)本との交わりがそこまで行けば、これは著者に対するわれわれの友情であって(…)」というこの言葉は、なんと読書が楽しくなるような肯定の言葉だろう。
面白かった本 『正弦曲線』
著者 堀江敏幸
堀江さんの文章を読むたびにこの不思議な浮遊感は一体何処から来るのだろう、と思っていた。この『正弦曲線』は堀江さん自らの種明かしのようだ。一定の振り幅の中で行ったり来たりする正弦曲線を乱さずに過ごしていくことは、そこに浮遊感を生む必然があったのである。
面白かった本 『文章読本』
著者 中村真一郎
言葉とそれを記す文章はまるで生き物のように時代ごとに変化していくのだけれど、その変化は決して双方が足並みを揃えて変化していくわけではなくて、常にお互いを意識しながらもどこか、それぞれがそれぞれに変化していく。だから明治の言文一致運動は現在でもまだ持続していて、言葉と文章の間に広がる溝を見張っている。
面白かった本 『人間模索』
「私はむしろ自分の欲望とは全く反対な逆の極端に走って間違いを犯すかもしれない。それほど私は、自分の欲望に駆使されるのが恐ろしい。そして私は自分が願い求めることを、やや敏感に警戒するのだ」
自分が欲しているもの幸福なのか、それともただの快楽なのか、それを客観的に判断することは難しいけれど、モンテーニュのこの言葉の通り、自分の欲望に対する警戒心を持つことで人はある程度それを判断できるのかもしれない。渡辺一夫さんは誰より人間の欲望を警戒し、幸福を見極めている人であるように思う。
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